潔癖症だからこそごみ屋敷になってしまう?

きれい好きと潔癖症の違い

いつも身の回りをきれいな状態にしておきたい、また汚れやほこりがないように掃除をまめに行う方もいます。
一般にきれい好きと言われる人ですが、実際に常に意識して整理整頓をすれば、快適な生活を送っていけます。

これに対して潔癖症の場合には、他人から見るときれい好きな人よりも神経質な性格といった程度ではなく、病的に見えてしまうこともあります。
実際にはきれい好きと潔癖症は大きく異なっており、後者は強迫神経症の一種とされています。

潔癖症に見られる代表的な特徴

自分がきれい好きか潔癖症かわからない、そんな場合には潔癖症に多く見られる特徴を知ることで判断ができます。
潔癖症の人に多いのが、心配性とと完璧を求める点です。

掃除をした後に手に洗っても、また汚れが付着しているのではないかと心配になって、過剰に手洗いをしてしまうケースがあります。
また外出をした際に玄関を閉めたかどうか気になり、何度もチェックをしてしまう人もいます。

神経質すぎる点も、潔癖症に多い特徴です。
公共のトイレは不特定多数の人が使用しますが、潔癖症の人にとっては他人が使用する便座やトイレットペーパーなどを極力触れたくないものです。
また友達などが調理したハンバーグやおにぎりなどに対して、嫌悪感を抱きます。

潔癖症になる原因とは

潔癖症になるには、何かしらの原因があることが多いものです。
特に多いのが汚いものを見たといった経験によって、潔癖症になってしまうというケースです。
道に落ちている犬の糞や唾、また公園のベンチに汚れがついていたなど、汚いものを見たことによって汚れに対して神経質になることがあります。

ストレスが溜まっていくと、他人に厳しくなることがあります。
他人が不衛生にしていたリ、部屋が散らかっているとイライラするようになります。
これによって潔癖症になる場合もあります。

幼少の頃に厳しく育てられたことが原因となるケースもあります。
親からきちんと手を洗うように厳しく言われてきたなど、衛生面でのしつけが厳しかったために、大人になって極端にきれい好きになってしまったという場合も見られます。

潔癖症なのにごみ屋敷になってしまうことがある

潔癖症の中には人に付着しているバイ菌や皮脂、動物の糞などに嫌悪感を抱く人は多いものです。
ただ無機物に対しては無関心なケースもあります。
そのため自宅内にごみが溜まっていても気にならず、ゴミ屋敷の状態になることもあり得ます。

人が整理整頓をしていないとイライラしても、自分がゴミに対して無頓着なことは許せてしまう潔癖症もいます。
さらに汚いものに触れることができないため、ごみがどんどん溜まっていき、ゴミ屋敷の状態になってしまうケースも見られます。