掃除と困った親
昭和の時代では学校の教室や廊下そしてトイレなど学生が使用する場所の掃除は子供たちが行っていた活動です。
当時は掃除を行うことが義務となっており誰でも掃除を行った経験があった時代です。
しかし、時が流れて平成の今の世の中では、掃除の重要性が失われている場合があります。
学校で子供たちに掃除を行わせるとクレームをする父兄が増えていることです。
掃除をすることで体が疲れて授業に影響すると考えて学校にクレームをすることで、学校側も掃除を子供たちに行わすことをやめた学校があります。
掃除をしないで学生生活を過ごした場合には社会に出て大変困った状況になります。
職場などで掃除をすることがあるからです。
職場のトイレや廊下の掃除は清掃員が行うことがありますが新入社員研修や自分のデスク周りの掃除は自分自身で行うことになります。
この時困るのは掃除をした経験がない社員です。
アルバイトの時でも掃除の経験がなければどのようにして掃除をすればよいか迷ってしまい上司から叱責を受けることになります。
それだけ掃除を自分たちで行う事は、大切なことで一生行うべき活動だといえます。
1人の経営者の掃除の価値観
整理整頓が行われ掃除の行き届いた職場は大変気持ちの良いものです。
職場がきれいになると言う事は、その場所で仕事をする社員の気分も良く、職場に訪れた取引先の人も気分が良くなります。
すべてが丸く収まり大変気分の良い状況で仕事を行うことができます。
日本の大企業の経営者である松下幸之助氏は、掃除を行うことが、その人の仕事観や人生観だけでなく自然観や宇宙観と関連付けて考える経営者です。
そのため人間としての成長に役立つものと確信していた松下氏は、掃除の価値観について数少ない理解ある経営者になります。
経営者として松下氏は後継者教育のために全寮制の学校を開校します。
その教育の中でも掃除は、松下氏の強い意向でとても重要視されたもので今日でも実践されています。
昔の商家では、掃除は徹底的に行われていたことで、松下氏が勤務した商家では掃除を徹底的に行うことで勤勉さや忠誠心が醸成される要因だと本人が認識することで掃除の重要性を知ることになります。
掃除が重要なことについて
松下氏が掃除に対する重要性については、掃除が生き行き届いている職場では美しい状態になっています。
この状態では誰もがすがすがしい気分で仕事に取り組むことができ整理整頓が行われていることは、仕事をする上で無駄がなくなり合理的に仕事が行われると考えるからです。
また、松下氏は、掃除をすることは人の修養に役立つ信念を持っていたため、掃除をすることは辛抱することで人を成長させることができると考えています。
辛い事を行うのは辛抱することになり、掃除をすることはその辛抱をするための修行として考えることができます。