ゴミ屋敷の問題
現在地方自治体や周辺地域のトラブルの中で問題となっているのはゴミ屋敷の問題です。
ゴミを野積みして放置された状態で近隣住民とトラブルになっています。
その建物に住んでいる住民の人が出すゴミだけでなく、近隣のゴミの集積所からゴミを運んでくることでゴミを溜め込む問題になります。
このゴミ屋敷の問題は、悪臭やネズミそして害虫の発生により近隣の住民に被害が及ぶことや、放火などの犯罪に巻き込まれやすい問題があるため社会問題となっています。
ゴミ屋敷の問題は、時々テレビで報道されるほどその地域では深刻な問題となっていますが、簡単に改善できない法律の問題や心の病気の問題があります。
ゴミ屋敷と法律の問題
ゴミ屋敷の問題となる建物や土地についてはほとんどの場合所有者が居住しており第三者が介入できない状況にあります。
そのためその土地及び建物の中でどのような状況でも法律に違反していなければ処罰されないことになります。
ゴミ屋敷の問題では、第三者が蓄積されているものを見てゴミだと判断しても所有者である本人がゴミだと認めない限り法律的にそのものは所有権が存在しており、その所有者が放棄するつまり処分する以外に現在の法律では対策が困難となっています。
ゴミ屋敷と第三者が認定してそのゴミを排除する法律ができれば、ゴミ屋敷として存続をできなくなることで近隣周辺の人たちにとっては朗報なことになります。
しかし、ゴミ屋敷とした人の異常的な行動については、理由が存在しておりその理由の正当性を得るためゴミを蓄積する場合があります。
以前に本人の所有地にゴミなどの不法投棄をされた経験に対する怒りや地域や親族への不信が蓄積されて自分の財産に対する不安によりゴミを蓄積する行動に移る場合があります。
その他にもコレクションの達成感を得るためにゴミを蓄積する場合や地域共同体からの疎外感や孤立感に対抗する装置としてゴミを蓄積する人がいます。
これらの場合には、時間をかけて話し合いをして解決する必要があります。
ゴミ屋敷と精神的問題
ゴミ屋敷としてしまう人の中には、病気のためにゴミを蓄積してしまう場合があります。
ズボラな性格やだらしない性格の人ではなく精神的な問題によりゴミ屋敷としてしまう人がいます。
複数の精神疾患の可能性が考えられることになり、この精神的問題を抱えている人がゴミ屋敷の所有者の場合には、話し合いで解決するための指導や叱責では意味がない状態です。
余計なプレッシャーを与えることで逆効果になる場合があるからです。
この精神的問題を抱えているためゴミ屋敷としてしまう人の場合には、この精神的問題を解決することでゴミ屋敷の問題を解決する道を見つけることができます。
そのためには本人の考え方や行動を観察して精神的問題なのかそれ以外の問題なのかを見極めることが重要です。