猫屋敷とは
猫屋敷というのは、猫が飼い主のコントロールを超えた範囲で繁殖してしまい、飼いきれないほど増えてしまった状態のことを言います。
屋内だけで飼っているのならまだしも、庭にまで放して飼っている場合には、糞尿などの匂いがきつくて近所から苦情が出ることも珍しくありません。
猫が増え始めたら、手に負えない猫屋敷状態になる前に、猫の数を減らすことが大切です。
しかし、久しぶりに実家に帰ってみたら家が猫屋敷になってしまっていたという場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
猫屋敷を放置するリスク
猫屋敷を清掃せずにそのまま放置しておくと、糞尿や猫の毛によるアレルギーや感染症にかかってしまう心配が出てきます。
ノミやダニも増え、住人だけではなくて猫自体も感染症などの病気にかかることが考えられます。
また、猫の尿には「フェ二リン」という物質が含まれており、これが強烈な匂いの原因となるのも大きなリスクです。
フェ二リンはアミノ酸の一種で「コーキシン」とも呼ばれており、猫の尿にしか含まれない物質で強い刺激臭が特長です。
じゅうたんなどに一度匂いがしみついてしまうと、洗剤などで拭いても匂いが取れないことが多く、猫の数が多ければその匂いが家中にしみついてしまうことになります。
まずは清掃業者に相談を
猫屋敷が悪臭で悩まされるようになったら、まずは専門の清掃業者に相談してみることをおすすめします。
フェ二リンの匂いを消す薬品は特殊清掃業者しか扱うことができませんので、必ず猫屋敷に特化した専門業者を選んで清掃を依頼することをおすすめします。
「脱臭マイスター」の資格を持っているスタッフがいる専門業者なら、猫屋敷の掃除を安心して任せることができるでしょう。
家具にも匂いがしみついているような場合には、専門業者が引き取り、専用の薬剤で消臭した後に家に搬入するサービスもあります。
手すりや床などにしみついているフェ二リンの匂いに関しては、通常オゾン脱臭機や高温スチーマーなどを使って掃除を行います。
こういったサービスはオプションとなりますので、あらかじめ料金や必要な日数などを確認しておくといいでしょう。
床が見えないほど散らかっている猫屋敷はゴミ屋敷であることも多いので、本格的な清掃が必要になります。
その際、ゴミが溜まっている中に猫の遺体が見つかることも多いので、注意しながら掃除を進めましょう。
猫屋敷清掃にかかる費用は、家の状態によってまちまちです。
通常の場合、フンや尿の清掃にかかる費用は30,000~40,000円程度です。
また、家財についた匂いを拭き取るためにかかる費用が約35,000円、オゾン脱臭が1,500~50,000円前後となっています。
家がかなり糞尿で汚れている場合には、250,000円程度の費用がかかると見積もればいいでしょう。