電気圧力鍋とは?
キッチンで使う家電の中で、比較的なじみが薄いのが電気圧力鍋です。
電気圧力鍋というのは簡単にしかも手早く煮込み料理ができる鍋のことで、ガスなどを使わなくても手の込んだ料理を作ることができます。
密閉した状態で圧力をかけて調理しますので、時間のかかる煮込み料理なども、普通の鍋を使った場合と比較すれば3分の1〜4分の1程度の時間で仕上がり時短につながります。
ガスやIHなどで使用する圧力鍋と比較した場合、電気圧力鍋は非常に安全で、しかも安心だというメリットがあります。
電気圧力鍋で肉または魚と野菜を一緒に蒸せばひとつの鍋で料理ができますので、洗い物も楽です。
水が足りなくなりそうなときも火加減を自動で調節してくれますので、一度電気圧力鍋のスイッチを入れれば、後は掃除や洗濯など、他の家事に精を出すことができて便利です。
電気圧力鍋の用途
電気圧力鍋は、普通の圧力鍋と同様、シチューや煮物料理などにぴったりです。
短時間で肉がやわらかくなる他、魚の骨などもやわらかく煮込むことができるので、食材を活かした調理が可能だというメリットがあります。
玄米なども、長時間水に浸けておかなくてもすぐにやわらかくなるので、ヘルシーな食生活を心がける人にはぴったりです。
また、電気圧力鍋の中には蒸し機能が搭載されているものもありますので、多彩な調理を楽しむことができます。
じゃがいもやさつまいもも短時間で蒸すことができますし、赤飯やおこわも簡単に作ることができます。
蒸し器と圧力鍋を別々に買う必要もなく、キッチンの収納場所を取らずに済みます。
電気圧力鍋の種類や選び方
電気圧力鍋には保温機能を備えたタイプのものもあり、いつでも温かい料理が食べられる点がメリットです。
また、無水調理や低温調理ができる電気圧力鍋を選べば、さらに料理のレパートリーの幅が広がります。
無水料理では水を使わずに、野菜などの持つ水分だけで調理をしますので、うまみの凝縮された味を楽しめます。
炒め料理ができる電気圧力鍋もありますので、フライパンを使って炒め物をする必要もなくなり、キッチンをきれいに使うことができるでしょう。
電気圧力鍋の加熱方式には「IH方式」と「マイコン方式」がありますので、予算に合わせて選ぶといいでしょう。
IH方式は内鍋全体を発熱させるため、高温でムラなく調理することができます。
ただし、消費電力も大きいので、電気代がかかるというデメリットがあります。
これと比較すると、マイコン式のほうは構造がシンプルなため、価格も安く、入手しやすいという特長があります。
ただし、鍋底だけで加熱しますので、多少仕上がりにムラが出ることがあります。
電気圧力鍋を選ぶ際には、SGマークなどの安全性もチェックしましょう。